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2026.01.05クラブ

福田代表兼監督より皆様へ

新年あけましておめでとうございます。

昨年は多くの方々のご支援賜りましたこと、改めて感謝申し上げます。

 

失意の地域チャンピオンズリーグから、まだ40日あまりしか経過しておりませんが、時は待ってくれません。他のライバルチームは、すでに補強を本格化し、来季に向けて動き出していますが、我々も少しずつではありますが歩を進めつつあります。

ここまで、「自らがやらねばならぬ」と頭でわかっていても、心がついて行かぬ日々が続いてまいりました。誤解を避けるために申し上げると、単に、長く落ち込んでいるというわけではありません。

 

昨年は、「ここまでやるか」と言うくらい、選手を追い込み、自身を追い込む日々を送ってまいりました。運に恵まれて関東リーグを優勝いたしましたが、単に運が良かっただけではなく、その背景には、選手ならびにスタッフたちの日々の弛まぬハードワークがあったことは間違いありませんし、一戦一戦にかける準備と、一瞬一瞬における研ぎ澄まされた判断があったこともまた事実です。

果たして、今季も昨季以上に、そのハードワークの量と質に磨きをかけ、その判断を研ぎ澄ますことができるのか、いまだ確信が持てないでおります。

 

我々は、全員が社会人としての日常を送っております。「仕事してサッカーして、サッカーして仕事する」を合言葉に、早朝練習・仕事終了後の夜の練習に取り組み、まるまる一日をハードワークで終えます。

これは、「仕事とサッカーを両立している」という称賛を得たいわけではありません。単に、一社会人としての成長が、一サッカー選手としての成長をもたらしてくれると信じているから、我々はこのようなチーム編成を選択しています。美談を求めているわけではありません。

 

また、現監督である私も、前監督であるファンテジュンも、フルタイムで働くビジネスマンですが、これもまた、そういう境遇にある監督の方が、このチームと選手たちにフィットするし、何より、一社会人としての経験が、監督としての能力にも磨きをかけ、サッカー専任であるよりも、監督としてのパフォーマンスを高めてくれると思うからです。

一社会人として生きていく中で、日々起こる不測の事態は多種多様であり、その問題解決を図り、部下や顧客と向き合い続けることを通じて磨かれる判断力は、ピッチ上で起きる事態の解決にも役立ちます。

同じ境遇にあるチームが多かった東京都リーグ時代には、思い出深い対戦相手と監督が多く、彼らに大いに苦しめられました。今でも彼らに対する敬意は消えません。

 

我々は、獲得したい選手を好条件で獲得するわけでもなく、我々のスタイルに共感し集ってくれた選手たちで毎年チームづくりをするのですが、ゆえに、監督として「やりたいサッカー」があるわけではなく、集ってくれた選手個人の能力を最大限に発揮させ、成長させ、かつ、チームとしての総和を最大化させるように「サッカーのやり方」を決めています。

したがって、集った選手が異なればその特徴も異なり、当然にチームのスタイルも毎年微妙に変わります。「チームのスタイルは選手が決める」ということを常に念頭に置いていますが、これはまさに、ビジネスマンのマネジメントにも通じるものだと思っていて、監督へのアプローチがサッカー専任の方々と微妙に違うのかもしれません。

 

だからこそ、結果を出せずに終えた毎シーズン後に、「このまま自分が監督を続けていいのか」と自問自答するものの、結局は正解がわからぬまま毎年シーズンインを迎えるのですが、やはり、我々はこのスタイルを突き詰めていこうと思います。

プロの世界にたどり着けば、いつかはこのスタイルに終止符を打つ日も来るのだと思いますが、振り返ったときに、この奮闘のプロセスこそが、このクラブのアイデンティティそのものだと気づける日が来ると思うし、そう思って、今を闘おうと思います。

 

全員に共感してもらえるとは思いませんし、お金をかけて欲しい選手を獲得して強いチームを作り、いち早く駆け上がることの方が合理的かもしれません。

しかしながら、「クラブづくり」は「彼我の差づくり」でもあります。最終的に到達すべきところは同じでも、そこにたどり着くプロセスが違えば、きっとたどり着いた時の「かたち」も違うのでしょう。それぞれの生い立ちによって形成された「今」が、人それぞれであるように。

 

そんなわけで、我々は、我々なりのスタイルで今季も、そしてこれからも。

その結果、たどり着くべき場所にたどり着けないということは、それまでだったということで。

引き続き温かいご支援ご声援を賜れますと幸甚です。

 

東京ユナイテッドFC

代表兼監督 福田雅