井上の移籍をもって、正式に2024年シーズンの全選手の去就が確定し、計10名が退団することになりました。
一方で、大卒10名を含む計14名の新入団選手を迎え、2025シーズンを闘い抜くこととなります。
基本的に、私から選手に「来シーズンも残ってくれよ」と言うことはありません。
選手たちの中には、そのような声を待つ者もいるのかもしれませんが、情に訴えて本人の判断を狂わせるようなことはしたくないし、
最後は、本人が考えて考えて考え抜いて、自身の進むべきサッカー人生を決めれば良いと思っているからです。
考え抜いた末に出した答えは全て正解であり、仮にそれが誤りだったとしても、その過ちに気づき、そう認めることができるのも本人のみ。
そういう理由で、答えが出るまでひたすら待つことにしています(たまにそのまま消えていく選手もいます)。
それが私なりの選手に対するリスペクトです。
もしかしたら「福田さんは冷たい」と感じる選手もいたかも知れません。
私だって、共に闘った選手がチームを去ることは寂しいものです。
そもそもサッカーを続けるのか、どこのチームでサッカーを続けるのか、それらを決められるのは本人のみ。
皆さんもご存じの通り、我々はアマチュアクラブであり、選手を契約で縛っていません。
条件で選手を縛れないから、好条件で選手を持っていかれることは多々あります。
一方で、条件で引き寄せた選手は、条件次第で出て行ってしまうものです。
Jリーグに昇格したら、それが当たり前なんだと思いますが、今はクラブと選手も極力対等な関係性のもとで、
我々クラブも選手から選んでもらえるクラブにならねばならないと思っています。
森保監督が教えてくれました。
「勝ち方に法則なんてなくて、積み上げて積み上げて積み上げて、最後はめぐりあわせで勝つんですよ。」
いつか我々が新しい景色を見るに至ったとき、その景色は、たとえ同じ場所で見れなくとも、
そこにめぐり合わせてくれたすべての選手たちのおかげだと思っています。
昇格するためには、日本一にならねばなりません。
「日本一、一択」
今シーズンもご声援賜れますと幸甚です。
東京ユナイテッドFC
福田 雅