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2025.03.08東京U

栗島健太選手 品川CC(神奈川県1部)へ移籍のお知らせ

この度、栗島健太選手が東京ユナイテッドFC(KSL)から品川CC(神奈川県1部)へ移籍することが決まりましたのでお知らせいたします



■栗島 健太(クリシマ ケンタ)

【ポジション】MF

【生年月日】1997年4月19日

【身長/体重】175cm/74kg

【経歴】柏イーグルス - 流通経済大学付属柏高校 - 早稲田大学 - アルビレックス新潟シンガポール - いわてグルージャ盛岡 - 東京武蔵野ユナイテッドFC - 東京ユナイテッドFC

【選手コメント】

まず始めに、この場を借りて謝罪をさせてください。

昨シーズンの全社本戦、キャプテンマークを巻いていながら、チームをまとめることができず、結果自分のせいでユナイテッドの昇格を潰してしまいました。申し訳ありませんでした。

福田さんとは3年間共に戦ってきました。

誰よりもサッカーへの情熱が強く、選手ともすごく近い関係で、とても刺激的で楽しい3年間を過ごすことができました。

朝4:30に起きて小石川運動場へ向かい、終わって仕事に行って、、、そんな日々が当たり前になっていたので、寂しさもあります。

僕自身プレイヤーとしてのここ2年は、膝を壊してしまい、計1シーズン分は離脱していました。

プレーが出来なくても、チームのためにできることをしてきたつもりです。

ただやはり、プレイヤーである以上、プレーできないのは悔しいですし、このチームにはもう自分はいらないなと思うこともありました。

それでも残って欲しいと言ってくれる仲間に出会えたこと、本当はとても嬉しかったです。

ありがとうございました。

「サッカーで最後に何か結果を残してみないか」

福田さんと出会った時に言われた言葉です。

僕はこの人の元で、自分の力で結果を出して引退しようと思っていました。だから3年目、昨シーズン始まる前に福田さんに今シーズンで引退しますと伝えてました。

福田さんに比べれば弱かったかもしれませんが、僕自身も強い覚悟で臨んでました。だから本当に悔しい。
ユナイテッドがJFLに上がることを心から願っています。

最後に、ユナイテッドに関わる皆様、本当にお世話になりました。結果で恩返しとはなりませんでしたが、僕はユナイテッドに入ることができて幸せでした。この経験は一生物です。

今後について、引退しようと思っていましたが、縁あって、品川ccでプレーを続ける決断をしました。社会人とサッカー選手の両立を体現していきます。皆様の耳にも入ってくるくらい活躍してきます。

いざ、別れを告げると寂しさがありますが、頑張ってきます。

本当にありがとうございました。


【福田代表コメント】

3年間にわたり共闘してくれた栗島は、本来はもっと上のカテゴリーで闘うべき選手でした。

選手にとって、一つでも上のカテゴリーでプレーすることは、誇りであり誉です。

一方で、成し遂げたいことがあるからこそ、選手としての誉を捨てて、カテゴリーにこだわらず自身の戦場を選択する者もいます。栗島はそういう男でした。

そんな男の惜別のメッセージの場で、謝罪を強いるに至ってしまったことに、忸怩たる思いでいっぱいです。

それくらい彼は背負い込んでチームのためにプレーしてくれていました。

決して口数が多いわけではありません。

いわゆる強いリーダーシップを発揮するタイプでもありませんが、そのコミットの強さを背中で示すことで、不思議と影響力を持つ男でした。

そんな男だからこそ、最後の最後は彼に託しました。

怪我明けでコンディションが万全でない中、退場者が出て10人の戦いを強いられても、監督として、彼を交代さんせる選択肢はありませんでした。

そんな疲労困憊の場面で、PKのキッカーに指名したのも監督である私です。

以前に申し上げた通り、監督が信頼できる者をPKキッカーに指名するという行為は、

単に負けたときの監督の納得感の問題であって、仮に、指名された選手が外せば、彼にとってはトラウマにしかなりません。

大事な試合であればあるほど、その傷は深く心に刻み込まれるものです。

昨シーズンの昇格を懸けた大会の、負けられない試合のPKキッカーに栗島を指名し、栗島が失敗してシーズンが終了という残酷な結末でした。

栗島は、苦しんだと思います。今でも苦しんでいるのかも知れません。

彼のコメントにもある通り、シーズンインに際して、「今シーズンをもって引退する」と彼は私に宣言しました。

それほどの覚悟を持って臨んだシーズンは、思い描いたものとはならず、むしろ、真逆の結末だったかもしれません。

このままで終われないから来季もリベンジするのか、自身の雪辱のためだけにチームに残るという選択はどうなのか、シーズンイン当初の覚悟は口だけだったと思われないのか。

色々な考えが頭を巡ったのだろうと想像します。

「サッカーの借りはサッカーでしか返せない」

「敗戦はその瞬間においては何ら意味を持たず、明日の勝利があってこそ、過去の敗戦は意義づけられる」

常日ごろから私が選手たちに投げかける言葉ですが、葛藤の末に、彼が出した結論はチームを去るというものでした。

彼なりの「けじめ」なのだと思います。

その決断の深さと重さを慮れば慮るほど、私自身の心もえぐられますが、私としては、そっと受け止め、送り出してやりたいと思います。

しかしながら、彼が今後も品川CCさんでサッカーを続けてくれることは、私にとって救いでもあります。

誰よりもサッカー小僧の栗島からサッカーを奪いたくなかったので。

改めて、心から栗島に感謝と敬意を。

またいつか共に闘える日が来ることを願いつつ。