本日、いよいよリーグ戦が開幕致します。
昨年10月の鹿児島における失意の敗戦を経て、「何か」を変えなければならないという思いから、自ら監督の座を降りるとともに森監督を招き入れ、選手も大幅に入れ換えました。
自信と不安とが入り混じって臨んだ3月の東京カップでは惨敗し「俺たちは間違っているのか?!」と自問自答をしながら、捲土重来を期して4月のリーグ開幕を待っていたところに、このコロナ禍、、、。
世界で起きていたことに比べれば、その間に我々に起きていたことは小さいことかも知れません。
本当にサッカーを失いかけたときに、月並みではありますが、今までの当たり前がいかにありがたい時間だったのか、そして、我々がいかに多くの方々に見守られていたのか、改めて気づかされました。
何かを達成したいという欲求は、もちろん自身の自己実現欲求でもありますが、歳を重ねるにつれ、支えてくださる方々の期待に応えたいという欲求になりつつあります。
裏を返すと、そんな方々の期待を裏切ること、失望させてしまうことに対する恐怖がどんどん大きくなっていきます。
いまこの文章を書きながら、恐怖に襲われ、手が震え、一方で抑えられない高揚感とが沸き起こり、感情をコントロールするのに苦労しますが、集ってくれた仲間たち、支えてくれた方々、すべてに感謝しつつ、今日の決戦に臨みたいと思います。
我々がここまで歩んできた道は正しかったのか、その正解は今でもわかりません。その正解を求めて、それが正解だったことを自ら示すために、今日からの戦いに臨みます。
シーズン当初からチーム全員に求めてきたことは、今この時間を「人生最高のハードワークのとき」とすること。
それでも結果はわからない。期待と不安との戦いです。
でも、人生はそんな戦いの繰り返し、そして、このクラブは僕の人生そのものです。
引き続き温かいご声援賜れますと幸甚です。
東京ユナイテッドFC
福田 雅