羽中田さんは、僕が尊敬して止まない監督・サッカー人であり、出会いは今から10年ほど前まで遡ります。
恩師の暁星高校サッカー部監督の林先生を通じて羽中田さんに出会い、そのサッカーに対する情熱に圧倒されたことを覚えています。
夜通しサッカーを語り合ったこともありますし、四国にまで羽中田さんを応援に行ったこともあります。
カンプノウで一緒にFCバルセロナを観戦したこともありました。
地域チャンピオンズリーグへの関東リーグからの参戦枠はわずか「1」席。
つまり、2人の夢は完全にトレードオフの関係で、我々がJFL昇格を果たすためには、羽中田さん率いる東京23FCを打ち負かす、つまり羽中田さんのJリーグ昇格という夢を(少なくともその時点では)潰えさせるしかありません。
誰かの夢の犠牲のもとに誰かの夢は成立するという、勝負の世界の残酷な仕組み。
この日観に来られた方々には熱い戦いをお見せできたかと思いますが、それも羽中田さん率いる東京23FCがあってこそ。
良い戦いは、良い相手としか成立しません。
羽中田さんをはじめとする東京23FCの選手・スタッフ・サポーターの皆様には改めて感謝の意を表したいと思います。
しかし、まだリーグはわずか2試合が終わったのみ。
再戦は7月22日(土)の江戸川区陸上競技場、僕の生まれ育った江戸川の地にて。
リーグ全18試合を終えた時に果たして結果はどうなっているのか。
夢を食われるのは誰か。
他人の夢まで背負って前に進むのは誰か。
引き続き温かいご支援賜れますと幸甚です。
東京ユナイテッドFC
監督 福田雅