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【絶対読んでほしい2016年シーズン振り返り】




LB-BRB TOKYO監督の福田です。

いつも温かいご声援を賜り誠にありがとうございます。


今年一年も「クラブ代表」「監督」「金融マン」と、昨年同様に三足の草鞋を履きつつ、4月より「日本サッカー協会 監事」という草鞋も加わりました。

さらに来年からは、「東京大学ア式蹴球部(以下、東大サッカー部)監督」という草鞋が加わります。

むやみやたらに草鞋を増やしているのではなく、これから我々が大きな夢を実現させるために、いずれも必要な草鞋です。


2015年11月におけるザスパクサツチャレンジャーズとの激闘を制し、意気揚々と関東リーグに参入した2016年。

新たにユニフォームスポンサーとして、フクダ電子様に続き、地元文京区の文化シヤッター様および世界四大コンサルティングファームの一つPwC Japan様が加わってくださいました。

袖には文京区のロゴ「文の京」も加わり、我々が常々意識している『Local depth, global reach』というコンセプトが外形的に整いました。

一年でも早く昇格を重ねJリーグの舞台にたどり着かねばならないのですが、このステージだからこそ、確固たるチームのアイデンティティの構築、同時にブランディングが必要だと思うのです。

ピッチ上で戦う選手達も、その選手達を応援してくださるスポンサーの方々も、皆が理念を共有できないとクラブとしてのアイデンティティは形成されません。

換言すると、クラブのアイデンティティは、ピッチ上の選手達のみならず、クラブのスポンサーの方々と共に創り上げていくものだと信じています。

そういう意味において、2016年は理念を共有できる方々との相互理解が深まり、確実にクラブのアイデンティティが形成されていると実感できる一年でした。

「日本社会におけるサッカーのステイタス向上」

言葉で表現することは容易いですが、それを体現することは簡単ではありません。

不断の努力を続けていく所存です。





オンザピッチに目を移すと、今季は昇格一年目にして優勝、来期から関東一部リーグに昇格という最高の結果でした。

しかし、シーズン中は苦しみの連続で、一度は昇格を完全にあきらめました。

チームがうまくいかないときには、あろうことか選手を責めることもしばしば。

己の未熟さを突きつけられ、情けなさで一人涙したこともありました。

手前味噌で恐縮ですが、うちのクラブのスタッフは優秀な精鋭ぞろいだと自負しております。

人見をはじめとする裏方スタッフ陣、そして、林・星の両コーチと福田・米廣の両トレーナーら優秀な現場スタッフ達にどれだけ助けられたことか。

詳細は割愛いたしますが、彼らなくしてこの結果は得られませんでした。本当です。

全員でチームを創り上げる苦しさと、それを乗り越えた時の喜びが、我々の日常にはあります。





最近よく聞かれます。「一体おまえはいつ仕事をしてるんだ?!」と。

お答えします。やることしっかりやっています。

私は今でも証券会社に勤務し投資銀行業務に従事しております。本当です。

肩書はマネージングディレクター。一応ファイナンスのプロです。

平日は仕事を抜けて夜のトレーニングに行き、土日は日経新聞に目を通してからトレーニングとミーティングという日常。

若かりし頃の「勉強してサッカーして、サッカーして勉強する」という日常が、41歳になった今「仕事してサッカーして、サッカーして仕事する」という日常に変わっただけ。

仕事とサッカーでは使っている脳が全然違います。両方やることで自身の全脳を使っている感じで心地よい。

また、この歳になると、金融業を通じての人脈の広がりと、サッカーを通じてのそれとが相互にリンクし、強固なコミュニティができたりもします。

つまり、サッカーに専念することが必ずしもクラブ運営にとって最良の手段ではないと思っています。

近い将来、我々は「プロフェッショナル」の世界に足を踏み入れるでしょう。

「福田さん、俺はサッカーと本気で向き合っている。だから、あんたもそろそろサッカーに専念しろよ。」と私に迫る真のプロフェッショナルが現れることを願います。


金融マンとの両立はさておき、今年の4月から「日本サッカー協会 監事」に就任いたしました。

具体的な業務内容は割愛いたしますが、定期的に開催される理事会に出席しています。

確実に言えることは、視野が圧倒的に広がりました。

日本サッカー界のために、これだけ多くの人たちが、これだけ多くの熱量を注いでいるという事実。恥ずかしながら、目の当たりにして初めてわかったことです。

12月16日に締結されたJFAと東大の連携協定は、両団体に属する者として感慨深い出来事であり、当式典で司会を務めさせていただいたことは大きな経験となりました。





さらに、来季から東大ア式蹴球部男子部(以下、東大サッカー部)の監督に就任することが正式に決まりました。

すでに女子部の監督ではありましたので、男子部・女子部の監督を務めることになります。

東大サッカー部は2018年に百周年を迎えます。日本サッカー殿堂12人を輩出していることからもお分かりいただけるように、ここまでの100年の日本サッカー界における貢献の大きさは言うまでもありません。

しかし、過去の功績にばかり固執していても何も生まれません。大事なことは、ここからの100年において我が東大サッカー部はいかなる輝きを放てるか。

LB-BRB TOKYO改めTOKYO UNITED FC監督、文京LBレディース監督と合わせて、4つのチームの監督を務めることが何を意味するか。

今後の我々の動向から目を離さないでいてください。

点と点が結びついたとき、物事は大きく動きます。


来季からチーム名を「TOKYO UNITED Football Club」に改め、新たなスタートを切ります。

「東大LB」と「慶應BRB」というルーツを示すステージは終わりました。

大学部活の枠を越え、大学そのものの枠も越え、東京の多様性を取り込みつつも強固なアイデンティティを創り上げ、日本社会におけるスポーツの地位を変えるべく、真剣にJリーグ昇格に名乗りを上げるステージにまでたどり着いたという理解です。


来季も我々の冒険・挑戦を温かく見守って頂けますと幸甚です。

改めまして、今年一年ありがとうございました。


CLUB LB&BRB 共同代表理事

LB-BRB TOKYO改めTOKYO UNITED FC監督

文京LBレディース監督

某投資銀行マネージングディレクター

日本サッカー協会 監事

東京大学ア式蹴球部監督

公認会計士

福田