試合情報

東京都サッカートーナメント決勝

2018.05.12(土) 14:00 KICK OFF 味の素フィールド西が丘
東京ユナイテッドFC 東京ユナイテッドFC
1

試合終了

1 前半 1
0 後半 1
2
駒澤大学 駒澤大学

試合経過

1' イエローカード 室町 仁紀
田鍋 陵太(out) → 川越 勇治(in) 選手交代 5'
24' ゴール 星 キョーワァン
佐々木 竜太 ゴール 42'
小口 大司(out) → 山田 武典(in) 選手交代 55'
川越 勇治(out) → 野村 良平(in) 選手交代 79'
89' ゴール 室町 仁紀

東京ユナイテッドFC東京ユナイテッドFC

スターティングメンバー

GK 31 杉山 哲
DF 5 香西 克哉
DF 20 附木 雄也
DF 6 黄 大俊
DF 25 黄 大城
MF 15 田鍋 陵太 選手交代5
MF 4 保坂 一成
MF 7 伊藤 光輝
MF 13 能登 正人
FW 9 佐々木 竜太
FW 24 小口 大司 選手交代55

控えメンバー

GK 21 神舎 宏
DF 2 井上 大
MF 8 山田 武典 選手交代55
MF 11 川越 勇治 選手交代5選手交代79
MF 14 野村 良平 選手交代79
FW 27 平尾 柊人
FW 10 永里 源気

監督

  • 福田 雅

マッチレポート

天皇杯-。

日本サッカーの歴史を見守り続けてきたこの大会。

数えきれないほどの勝利と敗北が積み重ねられ、そこで流された先人達の汗と涙は歴史の中に飲み込まれていった。

その天皇杯まであと1勝。

大舞台を前に立ちはだかるのは、関東大学サッカーリーグ1部で首位を走る駒澤大学。

今シーズン加入した㉔小口(昨年の駒澤大の10番)、そして昨年までコーチを務めた林健太郎氏の出身校であり、ユナイテッドにもゆかりのあるチームだ。試合前には、駒澤大応援団から㉔小口へ大音量の「オグチコール」が沸き起こった。

勝ったほうが天皇杯への切符を得る。一発勝負の決勝戦。試合開始に向かうに連れて西が丘の空気は少しずつピリピリと緊張感を増していく。駒澤大のサッカー部員応援団に対し、ユナイテッドのゴール裏にも文京LBレディース、ジュニアユースである東京ユナイテッドFCソレイユの選手達という心強い味方が陣取った。

そして両チームのサポーターが見守る中、大一番がキックオフ。

開始直後、ユナイテッドにアクシデント発生。ファーストプレーで相手と競り合った⑮田鍋が頭部を負傷し、⑪川越との交代を余儀なくされてしまう。3枚しかない交代枠のうち1枚をいきなり使うことになってしまった。

とはいえ、これでプランの狂うユナイテッドではなかった。徹底したロングボールと高い位置からのプレッシャー、強烈な球際の競り合い、という駒澤大の特徴的なサッカーにきっちりと対応。⑥ファンテジュン、⑳附木を中心としたDF陣が相手のロングボールをしっかりと跳ね返せば、④保坂、⑦伊藤が中盤で巧みに相手をいなし、隙を見て㉔小口、⑪川越が裏のスペースを狙う。⑨佐々木竜太も屈強な駒澤大DF相手に一歩も引かず、最前線で体を張り続ける。

しかし、徹底してペナルティエリアめがけてロングボールを放り込まれ続けると、さすがのユナイテッド守備陣もすべてを完璧に処理することはできない。自陣深い位置でのスローイン(駒澤大にはロングスローという飛び道具もあった)やコーナーキックというセットプレーで、駒澤大がじわじわとユナイテッドゴールに迫る。

駒澤大が前がかりになれば、ユナイテッドにもカウンターのチャンスが広がる。ユナイテッドも⑨佐々木竜太のポストプレーや⑬能登、⑦伊藤、㉔小口の連携から敵陣に攻め込み相手ペナルティエリア付近まで攻め込むなど、一進一退の攻防が続く。

両者互角。緊迫した展開の中、先手を取ったのは駒澤大だった。24分、左サイドコーナーキックから。ゴール前の混戦の中、最後はグラウンダーのシュートをねじ込まれた。駒澤大の選手、応援団、ファンの喜び方からも、この試合の重要性が感じられる。勝ったほうだけが天皇杯に出られるのだ。

先制点を奪って勢いづく駒澤大は、27分、28分、32分、と立て続けにチャンスを作る。が、最後のシュートが精度を欠き、追加点とはならない。

ユナイテッドは耐える時間帯が続く。

しかし難しい時間を乗り切ると、今度はユナイテッドの時間帯。37分、⑦伊藤のフリーキック。ペナルティエリアの左角付近からGKの逆を突いて低いシュートを狙うが、惜しくもポストの横に外れる。直後の39分にも同じような位置でフリーキックを得ると、今度はクロスボールを選択し、これに⑬能登がダイビングヘッドで合わせる。強烈なヘディングとなったが、相手GKのビッグセーブに阻まれた。

そして待望の瞬間は42分。ピッチ中央でボールを受けた⑦伊藤が相手選手を一人かわしてドリブルで突進。相手選手をひきつけた後、右に開いた⑪川越に渡すと、川越は体勢を崩しながらもクロスボールをゴール前に送り込んだ。ゴール前に走り込んだ㉔小口には合わなかったが、小口はこれをなんとかコントロール。遅れてゴール前に入ってきたフリーの⑬能登にパスを落とす。能登は右足を振り上げてシュートを打つ体勢に入ったが、これはフェイクだった。能登はボールをスルーし、ブロックするために飛び込んだ相手DFのスライディングが空を切る。そして、エリア外で待ち構えていた⑨佐々木竜太が低く抑えた強烈なシュートをゴール右下に蹴り込んだ。

見事な連携とエースのゴールで、ユナイテッドの選手、ベンチ、サポーターが沸く。

今度は同点に追いついたユナイテッドが勢いに乗る。⑦伊藤の裏へのボールに⑨佐々木竜太が抜け出す。しかしシュートはキーパーの正面。

前半終了間際にもチャンス。裏へのパスをカットしようと相手GKが飛び出すが、クリアボールが短くなり、これを高い位置で拾った⑬能登がセンターサークルから無人のゴールめがけてシュート。だが、これも枠を外れた。

前半は1-1で終了。試合の行方は後半の45分に委ねられる。

後半も駒澤大がロングボールを蹴り、ユナイテッドがそれをいなし、跳ね返す。ハードな試合展開に両チームともに消耗が激しく、時間とともに足が止まり始める。ユナイテッドは55分に㉔小口に代えて⑧山田、79分に⑪川越に代えて⑭野村を投入。フレッシュな選手の投入で活性化を図るが、なかなかチャンスを作り出すことができない。

延長線に突入するのではないか。そんな試合に動きが出たのは88分。駒澤大右サイドからのスローイン。ロングスローをゴール前に放り込むと、混戦から最後はユナイテッドの選手にあたって、ボールがゴールに吸い込まれた。駒澤大に2点目か。

だが、㉛杉山へのファールがあったとして、駒澤大の得点は認められなかった。

このプレーを境に、膠着した試合が動き始める。

そして直後の89分だった。駒澤大学、今度は右サイドからのコーナーキック。ゴール前に巻いて落ちる見事なボールを蹴り込むと、これにしっかりと頭で合わせてゴール。今度は得点が認められ、駒澤大に追加点。セットプレーから、競り合いの中でも体勢を崩さずヘディングシュート。駒澤大の強さが出たシーンだった。土壇場での追加点に、盛り上がる駒澤大。

残り時間わずか。ビハインドを背負ったユナイテッドは捨て身の反撃に出る。90分、⑧山田が落としたボールを⑨佐々木竜太がエリア外から狙う。しかし相手DFに当たったボールは惜しくもポストをかすめた。

直後にはカウンターから駒澤大のチャンス。ユナイテッドのコーナーキックをクリアし、そこから一気に攻め込んだ。

しかし㉛杉山が立ちはだかる。

追加点は許さない。いや、もう許せない。最後の一瞬まで諦めずに戦うユナイテッド。総力戦だ。

後半アディショナルタイム。左サイドに開いた⑦伊藤がエリア内にクロスを上げると、するすると右サイドを駆け上がった⑤香西が頭であわせる。だが、フリーで放ったヘディングシュートは相手GKのビッグセーブに阻まれた。GKの足元めがけて叩きつけたヘディングシュートだったが、相手GKは見事な対応を見せた。

あと一歩、あと一歩で得点が奪えない。

そして鳴り響く、試合終了の笛。

膠着した試合の中、明暗を分けたのはセットプレーだった。

あと1勝。しかし、その1勝を掴むことができなかった。

そして、天皇杯にたどり着くまでに流された汗と涙の存在を、我々はこの日改めて知ることとなる。

【天皇杯予選/動画ハイライト】東京ユナイテッド 1-2 駒澤大学 (TOKYO FOOTBALL)

コメント

福田 雅 共同代表/監督

福田 雅 共同代表/監督

-1月から続いていた天皇杯への道はここで終わりとなりましたが、率直な感想は?
決勝で負けるのは悔しい。次がないので。プラン通りだったし、力負けです。総力戦で、できる限りを尽くした結果、押し切られました。セットプレーから2得点というのは駒澤大の狙い通りでしょう。我々としてはそこをケアしなければならなかった。もちろん対策を練りましたが、それでも点を取られた。純粋に駒澤大が強かったということ。力強く、敵ながら良いチームでした
-今後のチームの目標としてはJFL昇格を残すのみとなりましたが
最初から目標はそれひとつなので、頭を切り替えていきます

附木 雄也

附木 雄也

-天皇杯予選が終わってしまいましたが
率直に悔しいです。
-今日は大学生相手ということですが、いつもより意識したことはありますか?
相手のサッカーは昔から特徴的なスタイルで変わっていないし、今日はその良さをうまく消せていたと思います。だから余計に、この負けは悔しい
-シーズン残りはJFL昇格に向けての闘いとなりますが
チームとしての形ができてきていて、誰が出ても遜色ないと言われています。そんな中だからこそ個人としての質を上げていけるよう、練習からハードワークして、しっかりと試合に出て、JFL昇格を掴み取りたいですね